院長あいさつ

はじめまして。緑かごやま皮膚科クリニックのホームページをご覧頂き、ありがとうございます。

小学生の頃からアトピー性皮膚炎があり、学生時代は辛いことが多くありました。医師である前に、患者でもあります。

いつも顔が赤くて、痒くて眠れなくて、写真を撮られるのがイヤで… 幸いにも人生の折り返し点を過ぎた今は、ごく軽い症状だけになっています。

その後医学部に進み、大学では免疫学に強い興味を持ち、皮膚科、その中でも免疫異常のアレルギーや炎症性疾患に興味を持ったのは自然なことだったのかもしれません。学ぶほどに免疫学の複雑さ、面白さに気づき、研究への興味も大きくなりました。

卒業後は皮膚科を専攻し、聖霊病院、名古屋市立大学皮膚科で、炎症性皮膚疾患(乾癬、掌蹠膿疱症、菌状息肉症などの皮膚リンパ腫、膠原病など)を担当し、多様な疾患の症状や治療、光線療法について多くの経験を積むことができました。

臨床医の仕事と並行して皮膚免疫学の研究もしていました。朝から夜まで臨床、そして深夜過ぎまで研究と多忙な日々でした。

この患者さんの診察と基礎研究を同時に行う環境が、患者さんの症状とサイエンスを同じ目線で考える基礎となり、免疫を制御する樹状細胞や制御性T細胞によるガン免疫や免疫寛容といった、次世代の臨床を見据えた研究を進めることができました。

博士号取得後、オーストラリア・メルボルンのウォルター&エリザ・ホール医学研究所の免疫部門で、研究員として海外での研究生活が始まりました。

「オーストラリアで研究?」は意外かもしれませんが、ノーベル賞受賞者を輩出し、毎年NatureやCellなどのトップクラスの科学雑誌に論文が出る、オーストラリアで最も由緒ある研究機関です。

ここでの2年数ヶ月は、医師として、研究者として、そして人として多くのことを学び、気づきを与えてもらった時間でした。

世界中から研究者が集まり、結果がすべての厳しい研究の世界で、言葉の壁・習慣や制度の違いに苦労しつつも周囲のサポートにも恵まれ、成果を出すことができました。

c-Rel is required for the development of thymic Foxp3+ CD4 regulatory T cells.

Isomura I, Palmer S, et al. J Exp Med. 2009 Dec 21;206(13):3001-14.

また王立メルボルン病院のGeorge Varigos教授のご好意で皮膚科の臨床現場にも触れ、各国の皮膚科医師と接し、国を超えて広い視点で皮膚科を見ることができたのも大きな収穫でした。

この留学を通じて、

  • 紳士的で誠実な姿勢は必ず相手に評価される
  • 厳しい状況で解決への道を探せる柔軟な頭と心
  • 国や言葉を超えて違いを認める寛容さ、明確なコミュニケーションの大切さ
  • 仕事一辺倒でない、家族と幸せを共有する喜び

を学ぶことができ、まさに人生を変える体験となりました。

このような経験を経て、2008年から名古屋市立緑市民病院に赴任。

10年間、1人ですべての皮膚科の外来診療・手術と入院治療を担当。年間1万2千人以上、のべ12万人以上の診療にたずさわりました。

多くの患者さんに来て頂きましたが、外来はほぼ平日午前のみという市民病院の制約もありました。

「先生のところに通院したいけど、どうしても通えないんです…」

お忙しい中来て頂き、治療や診察にもご理解頂けたのに、患者さんのライフスタイルと診療枠が合わず、お力になれない…

「皮膚科専門医としてもっと皆様に貢献できる、最善のカタチは?」

「皮膚科専門医による質の高い医療を、より広く届ける方法は?」

こんな想いからクリニックの開設に至りました。

これまで総合病院外来で行なってきた治療の多く

  • 紫外線治療
  • ほくろや粉瘤などの皮膚腫瘍の手術
  • 陥入爪の治療
  • 乾癬やアトピー性皮膚炎、掌蹠膿疱症を含めた多様な皮膚疾患に対する専門的な治療)

はクリニックでも行います。

複雑な病気や治療のしくみをわかりやすく患者さんに伝え、患者さんの気持ちや不安に配慮して治療を提案できる医師、つまり、

「サイエンス」と「人の心」の両方がわかる医師。

とても難しいことですが、それを少しずつでも実現できるように、日々努力してまいります。

当院でできる治療は、患者さんのお気持ちに配慮した上で、ご要望も踏まえて双方が納得できる治療を。

もし当院で対応できない場合でも最適な医療機関をご紹介するなど、常に患者さんにとって最良の選択肢を提供していきたい、と考えております。

皆様のご指導・ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

<経歴>

1997年 名古屋市立大学医学部卒業

1997年 名古屋市立大学病院で研修

1999年 名古屋市立大学皮膚科学教室臨床研究医

2001年 社会福祉法人聖霊病院 皮膚科

2002年 同病院 皮膚科部長

2003年 名古屋市立大学加齢・環境皮膚科学 助教

2006年 ウォルター&エリザ・ホール医学研究所

(オーストラリア・メルボルン)免疫部門 研究員

2008年 名古屋市立緑市民病院 皮膚科

2011年 同病院 皮膚科部長

2018年 緑かごやま皮膚科クリニック開院

 
<資格>

日本皮膚科学会認定専門医

名古屋市立大学 大学院医学研究科 医学博士号

<所属学会>

日本皮膚科学会

日本研究皮膚科学会

日本免疫学会