最初に水痘(みずぼうそう)にかかったあと、水痘・帯状疱疹ウィルスの一部が末梢神経の神経節という所に潜んでいます。このウィルスへの抗体が低下すると再びウィルスが神経に沿って増殖し、痛みと水疱、紅斑をきたすのが帯状疱疹です。通常は神経痛の痛みが先にきて数日経った後で、皮膚に症状が出てくることが多いです。
ウィルスの増殖を抑える内服薬や点滴治療がありますが、できるだけ初期から十分な治療をすることが後遺症の痛み(帯状疱疹後神経痛)を予防するのには重要とされています。時には入院が必要となります。
痛みの後遺症が残ると治療に苦労することが多く、このため最近帯状疱疹の発症を予防するためのワクチン療法ができるようになりました。現時点ではワクチンは全額自己負担となっています。当院でも接種可能ですのでご相談ください。